CITY IN THE GREEN(シティ・イン・ザ・グリーン)
みどりのカーテンは夏の室内を涼しくします。葉っぱで日射しをさえぎり、葉っぱから空気中に出る水蒸気(蒸散作用)によってまわりの温度が下がります。そのほかにも葉っぱの揺れを見て風を感じたり、収穫物を家族で食べる楽しみもあります。
みどりのカーテンは野鳥や昆虫の中継地点になります。みどりの少ないビルやマンションに現れたみどりのカーテンは身近な生きものにとっても貴重な場所です。そして虫たちが受粉の仕事を請け負ってくれます。
真夏の日差しをあびたコンクリートやアスファルトの表面温度は50℃~70℃になります。建造物や舗装道路は熱をたくわえる蓄熱の性質があり、その放熱によって都市の気温を上げ、夜になっても下がらないヒートアイランド現象の原因の一つとなっています。
えこっくる江東の入口をサーモカメラで撮影しました。赤色が高温、青色が低温です。日なたとみどりのカーテンの日かげでは10℃以上の表面温度差があります。建物のひさしのかげと比べても低くなっていることがわかります。
みどりのカーテンを自宅や学校、職場などで始めましょう。冷房の省エネ効果も加わり、地球温暖化をストップさせる第一歩となります。
みどりのカーテンの育て方
みどりのカーテンは、軒下のすだれや玄関前の打ち水のように夏を涼しくすごすために昔から庶民が行ってきた生活の知恵のひとつです。
江戸時代は朝顔が人気でしたが、いまではニガウリ(ゴーヤ)、夕顔、マンデビラ、キュウリ、ヘチマ、ヒョウタン、ツルムラサキなどいろいろなつる性植物を植え、庭先やベランダに天然のカーテンを作ります。
この育て方をお手本に、あなたもみどりのカーテンを始めましょう。
準備するもの
土作りと苗作り
支柱、ネット張りと植付け
ピンチ(摘芯)
水やりと追肥
収穫
害虫の駆除と病気の防除
「みどりのカーテン」アラカルト
プランターや庭の土の再生